ガリポリの戦い慰霊碑
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アンザック兵の眠る丘「ローン・パイン」
アンザック兵の眠る丘「ローン・パイン」
ゲリボル半島は、18世紀半ばのクリミア戦争中にイギリス軍とフランス軍の野営地となり、その後、第一次世界大戦中に勃発した「ガリポリの戦い」において、オスマン帝国軍率いる同盟国群、そしてイギリスをはじめとした連合国軍ともに多数の犠牲者を出しました。ここ「ローン・パイン」には、戦いで命を落としたアンザック兵達(オーストラリア・ニュージーランドの志願兵)が眠る墓地がつくられ、そばには戦いの犠牲者を弔うための慰霊塔も建てられています。無数に並んだ墓石の間に生えた一本の樹木、これがローン・パインの由来となった松の木で、安らかに眠る兵士達を見守っているかのようにそびえ立ちます。
現在、この辺り一帯は「ゲリボル半島歴史国立公園」と呼ばれており、数多くの慰霊碑や慰霊塔、墓地が点在します。トルコ兵、アンザック兵というように、墓地や慰霊碑はそれぞれ異なる場所に建てられており、ここローン・パインでは毎年4月25日の「アンザックの日」になると、国のために尽力した犠牲者を弔うための追悼式が開催されています。
見晴らしの良い丘の上に建てられたローン・パインからは雄大なエーゲ海を一望することができ、眼下の海岸沿いにはここに眠るアンザック兵達が上陸した入江があります。現在も静かに波が打ち寄せるこの入江には、アンザックと大きく刻まれた慰霊碑が建てられ、ローン・パインと合わせて訪れる観光客の姿が多く見られます。他の観光名所とは異なり深い意味を持つ場所なので、事前に「ガリポリの戦い」について予習しておくのはもちろん、軽々しい発言や行動等は慎むようにしましょう。犠牲者のために祈りを捧げるとともに、戦争とその犠牲について今一度考える良い機会となるはずです。
作成日: | 2013/11/05 23:29:49 |
最終更新日: | 2013/12/08 13:14:20 |
Address
Otopark, 17900 Çanakkale Province, Turkey

http://www.tripadvisor.com/...ce_Turkish_Aegean_Coast.html